屋根裏のN氏

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他ジャンルで経験が生きる!「エヌ氏の遊園地 02人質」

絶体絶命のピンチ!
皆さんはどう切り抜けますか?

腕っぷし自慢の人は、その自慢の腕を振るったり、
頭のいい人は、持てる知識を総動員して問題にあたるでしょう。


さてさて、今日のお話は
そんなピンチを意外な方法で切り抜けたお話です。

 


エヌ氏の遊園地 (新潮文庫)

 

本日も、「エヌ氏の遊園地」
著者 星新一

の中のお話「人質」から書いていきたいと思います。

 


あらすじは、
銀行強盗を終えた男が、公園内で警官隊に取り囲まれてしまった。
緊張感が漂う中、
男は人質がいる事を警察官に告げる。
人質の子供の悲痛な声に
銃を向けて取り囲んでいた警官隊はびっくり

 

男は逃走出来るように
ガソリン満タンのバイクを要求した。
もちろん子供は後から返すが、
逃げ切るまでは返さない。
しっかりと逃げられるように子供は背中に背負い
後ろから撃たれないように工夫して
その場を逃げ切ることが出来た。

 

そして、男が逃げた後。
警官達は子供の解放の場所の連絡が来るのを
今か今かと待っていると電話がなった。

 

「さっきに逃がしてもらってありがとう。
借りたものは返すよ。バイクの場所は…」
「そんなことより、こどもは!?みんなが気が気ではないんだ!」
「あの子の親もかい?」
そういえばあの子の親を名乗る人物はまだ現れていない。
「いるはずがない、あれはゴム製で息を吹き込んで膨らませた品だからな
俺が強盗をやる気になったのは声帯模写の芸人で食っていけなかったからだ!
あれほどの才能があるのに」
「よくもだましたな」
「いや、約束は守りますよ小包で送りましょうか」
そして電話の声はこどもの声にかわり
「…警察はいやよ。やっとおうちへ帰れたのに」
つづいて、あどけない笑い声。


と言う感じです。

いやー今回はちょっとブラックですねw

しかも分量もわずか5ページ!

5ページでここまで書けるもんなんですね!
流石、ショートショートの神様ですね!


さて、冒頭の話題ですが。
今回の主人公は声帯模写でピンチを切り抜けましたね。

ちょっと無理があるような気もしますが
意外と遠目に見るとわかり辛いのでしょうか?


この主人公の場合には
自分の能力を強盗と言う間違った形で使いましが、
こんな風に自分の今までの経験や能力が
別の形で役に立つって事は結構ありますよね。

 

たとえば、有名な話だと
スティーブ・ジョブズのカリグラフィーの話とか

これは、大学時代にジョブズがカリグラフィーと言う
英文字を美しく見せるための授業を受けていたおかげで
アップのパソコンのフォントはとてもスタイリッシュになった。
と言う、一見ITやパソコンの開発とは無縁と思われるような事が
その後とても役に立ったと言ういい実例ですね!

 

だから、やって無意味な事ってホントにないと思うんですよね。

 

実は僕も前職の経験が
今の職でも生かせてたりして
回り道することも大切なんだなーと身をもって感じてます。

 

なので、今できる事を一生懸命やっていきたいですね!
こうやってブログを書いていく事も
きっと今後、何かの役に立っていくはず。

 

今はまだ独り言の長文の駄文を書き散らしていますが
誰かに見てもらえることによって意味が出てくるのかもしれない。

 

疲れたら休んで、
気分がのって書いて、
自分の趣味や、興味のあることをたくさん取り込んで
楽しくて豊かな人生を送って行きたいと思う、N氏なのでした!

 


それじゃ、また!

 

yaneura-n.hatenablog.com