屋根裏のN氏

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勘違いパワーを乗りこなせ!「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」

 あなたの周りに、なんでこの人こんなに評価されてるんだ?

実際そんなに仕事がうまいわけでも無いのに
訳もなく評価されている人がいたり、

 

逆になんであいつは仕事ができるのに
あんなに不遇な扱いを受けているんだろう。

と思った経験ってありませんか?

 

私も割と不遇キャラだったので
とても疑問に思いながら仕事をしている時期がありました。

なので書店でこの本を見かけたときはかなり気になってしまいました。


と言うわけで本日紹介するのはこちらです。

 

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「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」
著者 ふろむだ

なんという身も蓋も無いタイトルでしょうw
でも、強烈に内容が気になる!と思い思わず読んでしまいましたw


内容はざっくり言うと認知バイアスのお話が中心の本でした。


なかでもハロー効果、一貫性や感情ヒューリスティックなど

いろいろなバイアスが紹介されてていました。

 

まず、ハロー効果とは

一つ大きな手柄や功績によって過剰に評価されてしまう事。

 

例えば、ノーベル賞を取った科学者が
「これはAである!」と断言したら
他の一般人が「いやBでしょ」と言っていても
肩書や功績の力で
「こんなすごい人が言ってるならAが正しい」
と思わせてしまう効果です。

 

まあノーベル賞を取る位の人なら大体何言っても正しいでしょうがw
(これもすでに効果にやられている)

 

これをプラスの方面で使っていけば会社でも
「あいつの言う事は正しい(あいつはいつもすごい)」
と言う事になりプラスのバイアスがかかってくると言う寸法だ!
そうすると、仕事も多く振ってもらえるし
評価も自然と上がりやすくなってくるようです。

 

でも逆にマイナスのハロー効果もあって
大きな失敗をやったりすると
「だからあいつは」や「いつも注意が足りていない」
のような事になってしまうようです。
(社会人初期の頃の僕はまさにこの状態になっていたようですw)


あとは一貫性。

人間は過剰に一貫性を求めてしまうような性質があるようで
たとえば、さわやかなイケメン俳優が慈善事業を立ち上げました!
みたいな場合では、この人はなんてすばらしい人なんだ!
きっと非の打ちどころのない人なんだろうな!
と手放しで絶賛してしまいますが
そのあと不倫報道などがでて幻滅する。
みたいな事ってありますよね?

 

もともとそんな人だったのに、
容姿がよくて慈善事業に興味がある!
と言う断片的な情報で
その人の性格まで一貫性を求めてしまう。


なので、断片情報で物事を判断せず
斜に構えて見ている方が

いっそ変に期待を裏切られることも無くていいのかもしれませんw


そして感情ヒューリスティック

これは所謂、「痘痕も靨」ってやつですねw


好きなものにダメなものなんて一つもないよ!
と言う認知バイアスです。


自分の好きなものなら多少の欠点も
素敵なチャームポイントになってしまう。

逆に嫌いなものは重箱の隅をつつくかのように
嫌いなポイントをさがしてしまう。

うーn…思い当たる節がありすぎてw


とまあ、こんな風にいろいろなバイアスが
紹介されている本書。


こんな風に専門用語的なものが出てくると難しそうに見えますが
テキストは少なく図解が多くてすごく読みやすかったです。
読むのが遅い僕でも2時間かからずに読了できましたw


上記に挙げたもの以外にも
いろいろなバイアスが掲載されていて
なるほどなぁと非常に関心させられました。


これからの時代、こういった認知バイアス先輩の力も
効果的に使っていかないと辛い時代です。
分かりやすくこれらの使い方、
注意点などが分かりやすくまとめられていますので
是非参考にしてみて下さい!

 


人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている