屋根裏のN氏

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『批判する』は自分と世界を正しく認識すること「高校生のための批判入門 01みどりのパントマイム」

批判と言う言葉を聞くとネガティブな印象を受けます。

 

他人を中傷したり、
気に入らないものをこき下ろして切り捨てる
そんな印象のある言葉ですが
元来「批判」と言うのは


良い所、悪い所を見極めて評価したりすることを言うそうです。

 

そんな訳で、今日紹介するのは
「高校生のための批判入門」
です。

 

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この本は、
少し教科書のような雰囲気の本です。
いろんな本や文章から一部が引用されていて
それを読み、
最後に書いてある設問を考えて
「批判する」と言う機会を設けようと言う趣旨の本です。


早速、一つ目から読んでいきましょう。
最初は「みどりのパントマイム」
著者 子安美和子
出典 「ミュンヘンの中学生」

 

内容は、筆者の娘がオーケストラ仲間の女の子と話をする中で
彼女がいろいろな楽器を習うことが”必要”だと言ってるのを聞き
娘が「音楽家になるために必要なの?」と聞き返すと
女の子はパントマイム役者になりたいという事を
熱のこもった様子で語りだした。

と言う内容。

 

ここでの設問は

Q:「必要」と言う言葉が何度か出てくるが
娘の必要と女の子の必要は意味が違っている。
その違いを説明してみようと言う内容です。


僕なりのアンサーは

A:女の子の必要は
「自分の世界を広げる為に、
たくさんの事を吸収しようと言う必要」で
とにかくたくさんの経験を必要としていて
きっと、ほかの音楽以外の物事に対しても
必要と言う言葉を使っていたと思います。

 

娘の必要は
「音楽と言うジャンルを極めていくのに必要」
と言っていたのではないかと思いました。
恐らく、音楽の才能が開花しそうなものに対して
必要を口にしたと思います。


…と言うような設問がたくさんあって
思考のトレーニングを行って行くのに
最適な一冊だと思いました。

 

本文の最初に
「批判とは世界と自分を正確に認識しようとする働き。」
とありました。

 

自分自身、批判すると言う事に対し
とても強い抵抗のある人間です。

 

人の作ったもの、行った成果物に対して
否定的な立場を取り辛い。
ここはホントはこうじゃないかな?
と思ってもなかなか本音を言えず
もやもやしていました。

 

なのでこれから、
少しずつトレーニングを積んで
「正しい批判」を行えるようになりたいです!


みなさんはどう感じるでしょうか?
是非一度、読んで試してみて下さいね。

じゃあ、また!


追伸:これから少しずつ別の項も自分のトレーニングとして
紹介していきたいと思っていますので
お付き合いよろしくお願いします!