屋根裏のN氏

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死んでも貫きたい思い「高校生のための批判入門 02遺書」

遺書を書く。

という事がどんな意味があるのでしょうか?

残された者に言葉を送るため。

財産分与で親族が揉めないため。

自分が死んだ後に残ったものに苦労をかけないための身辺整理。

 

いろいろ理由があると思いますが、

一番の理由としては故人の意思を最後に通すため。

と言うのが一番大きいと思います。

 

そんなわけで今日も

「高校生のための批判入門」から

 

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「遺書」

著者 B・バルトーク

訳 羽仁協子

出典「ある芸術家の人間像

バルトークの手紙と記録」

から紹介したいと思います。

 

内容は

祖国ハンガリーが内部からナチ化して行く中、

人間の自立と精神の自由のために

亡命を決意した。

そんな時に書かれた遺書が

「埋葬は可能な限り簡単に、

万一私の死後に、

私の名前がどこかの通りに付けられるか

記念碑が作られる場合次のことを『希望する』

ヒトラーおよびムッソリーニの名を冠した

通りや広場がある場合には

ハンガリーのいかなる通り、広場、建物に

名を冠しない事。

そして、記念碑も置かない事。」

 

 

と言うのが書かれた2ページの

短い文章でした。

 

ここでの問題は

Q.希望するに込められた

筆者の批判精神を読み取ろう。

 

僕なりのアンサーとしては

A.自由の闘志として戦った自分が

その仇と同列に扱われるのが我慢ならなかった。

そして、この遺書によりその名前が消える事を望んだから。

 

だと思います。

 

凄まじい志しですね!

例え死しても、

自らの生きた証を立てることよりも

倒すべき相手の根絶に努める。

 

戦うと言うのはこう言う姿勢を言うのですね!

 

もし貴方が遺書を残す時、

そこに書きたいことはありますか?

 

例え今無くても、

いずれ何か答えを出すための

今を一生懸命生きていきたいですね!

そうすれば、自ずと何か見えてくるのかもしれませんね。

 

僕もまだ何も無いので

見つけられるよう研鑚を積んでいきたいです。

 

じゃあ、また!